【十弘法(とこうぼう)めぐり】
お遍路をしながら観光できる「十弘法」へGO!
気軽に参拝できる知多市内の十ヶ所の弘法大師霊場「十弘法」をご紹介します。各寺院にまつわる歴史や先人たちが辿った足跡から、霊場巡りの新たな魅力を体感できるルートです。観光スポットともリンクしていますので、ウォーキングを兼ねて1日で周るのもよし、観光しながら季節ごとに訪れるのもよし、ぜひ楽しみながら全寺院を制覇してみてください!
目次
「十弘法」って何?
知多四国霊場は、知多半島をぐるりと一周しながら、八十八ヶ所の霊場を巡礼する旅路。これは、古見にある「妙楽寺」の亮山阿闍梨(りょうざんあじゃり)が弘法大師からの夢のお告げを受けて霊場開創を発願し、16年の歳月をかけて霊場を開いたというものです。
いつから始まったかは定かではありませんが、知多市には「十弘法」と呼ばれる霊場巡りがあります。これは知多市の古見、岡田、佐布里、寺本の4つの里にある十ヶ所の知多四国霊場札所(72番~81番札所)を巡礼するもの。1日で周ることができるので、知多四国霊場よりも、さらに気軽に始められます。
いつから始まったかは定かではありませんが、知多市には「十弘法」と呼ばれる霊場巡りがあります。これは知多市の古見、岡田、佐布里、寺本の4つの里にある十ヶ所の知多四国霊場札所(72番~81番札所)を巡礼するもの。1日で周ることができるので、知多四国霊場よりも、さらに気軽に始められます。
また、順路は知多のおもな観光スポット(岡田の古い街並み、佐布里緑と花のふれあい公園、佐布里池の梅林、佐布里パークロードの桜やつつじなど)を通るので、季節ごとに訪れてみるのも良いでしょう。
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岡田の古い街並み -
佐布里池の梅林 -
佐布里パークロードのつつじ
楽しみ方
- ★ まずは「十弘法参拝マップ」を入手
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知多市観光協会では、「十弘法」の周り方を紹介したガイドマップを作成。参拝する寺の情報だけでなく、散策の途中に立ち寄りたい観光スポットやお食事処、おみやげ処の情報なども掲載されており、とても便利です。
こちらは十弘法10の寺院、知多市観光協会、朝倉駅、知多市役所、大府・阿久比パーキングエリアで配布中ですが、パンフレットのページからダウンロードできますので、ぜひゲットしてみてください。
- ★ 十弘法めぐり専用・集印帳を購入すべし
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いわゆる御朱印帳のようなものとして、十ヶ所の寺院の印を集めて参拝記念となる「集印帳」がありますので、参拝前にぜひお買い求めください。
(知多市観光協会、妙楽寺、慈雲寺、正法院、浄蓮寺にて1500円で販売中)
こちらの「集印帳」は、綿織物の名ブランド・知多木綿を使った特製の帳面。十弘法10の寺院の名前の書かれたページだけでなく、白紙のページもあるので、旅の思い出を記したり、十弘法以外の知多四国霊場(69番慈光寺、70番地蔵寺、71番大智院)の印をいただいたりと、自由に使っていただけるようになっています。
十弘法をすべて参拝すると、観光協会で特製クリアファイルと記念品をプレゼントしていますので、ぜひお立ち寄りくださいね!
集印はこんな感じ!
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密厳寺 -
慈雲寺 -
浄蓮寺
十ヶ所の寺院をめぐろう!
1. 妙楽寺(みょうらくじ)
名古屋鉄道常滑線「古見」駅から徒歩2分のところにある妙楽寺は、知多四国霊場の開祖である亮山阿闍梨の住職寺。本堂の前には修行大師像とともに阿闍梨の銅像が鎮座しています。
番外札所である開山所の大師堂と79番札所の大師堂の2つがあり、札所本尊は、もちろん弘法大師です。ここに安置されている弘法大師像は、開運・厄除けに霊験あらたかで、「金弘法霊場」とも言われているとか。山門の柱に掲げられている金色の額にも「金弘法」という文字と弘法様の絵が描かれています。
番外札所である開山所の大師堂と79番札所の大師堂の2つがあり、札所本尊は、もちろん弘法大師です。ここに安置されている弘法大師像は、開運・厄除けに霊験あらたかで、「金弘法霊場」とも言われているとか。山門の柱に掲げられている金色の額にも「金弘法」という文字と弘法様の絵が描かれています。
2. 福生寺(ふくしょうじ)
亮山阿闍梨が、妙楽寺の住職を辞して、余生を過ごし入滅した寺です。こちらには境内の中央に、コンクリート造りの大黒様の像があります。大正2年の大火で本堂が全焼した中で、唯一難を逃れた「やけん大黒天」は、防火、厄除け、開運の神として信仰されました。ちなみに、「やけん」とは「焼けん」の意味なのだとか。焼け残った本物は、本堂に安置されています。
3. 慈雲寺(じうんじ)
江戸時代の地誌『尾張名所図会』に名勝名跡のひとつとして描かれている寺で、今でも境内に続く参道がまっすぐに貫かれています。観音堂には、恵心僧都作と伝えられる「千手千眼観世音菩薩」や200年前に使われた「雨乞いの壺」があるそうです。
また、観音堂の前には「一願抱き地蔵」が祀られており、お地蔵さんを抱くと、願いをひとつだけ叶えてくださるとされています。
また、観音堂の前には「一願抱き地蔵」が祀られており、お地蔵さんを抱くと、願いをひとつだけ叶えてくださるとされています。
4. 正法院(しょうぼういん)
佐布里五箇寺のひとつで、後鳥羽上皇の勅願寺として創建されました。
見どころは本堂の天井!天井や襖に、龍や花鳥風月、六地蔵などの天井画が描かれています。73番正法院の納経所では、76番如意寺と75番誕生堂の御朱印もいただくことができます。
見どころは本堂の天井!天井や襖に、龍や花鳥風月、六地蔵などの天井画が描かれています。73番正法院の納経所では、76番如意寺と75番誕生堂の御朱印もいただくことができます。
5. 密厳寺(みつごんじ)
こちらも佐布里の祈願所として親しまれてきた寺。こちらには三門の脇に天神社があり、学問の神様である菅原道真公が祀られています。また、心身のなやみごとを取り去るなら、まず薬師堂で薬師如来を拝み、左にある十二支守り本尊で自身や家族の干支の佛様をおまいりすると良いと伝えられています。
6. 誕生堂(たんじょうどう)
誕生堂という名は、四国八十八ヶ所霊場の75番札所・善通寺が弘法大師誕生の地であることに由来したそうです。もともと知多の75番札所は如意寺の一坊にありましたが、明治の廃仏毀釈によって廃寺となったため、正法院境内の山上にお堂(誕生堂)を建立し、弘法大師像が安置されました。
スゴイのは、なんといってもこの石段!40段あるのは、「男子は~四十歳にて血気満ちて、四十一歳より血気衰える」という厄除け大師の信仰より定められたそうです。
スゴイのは、なんといってもこの石段!40段あるのは、「男子は~四十歳にて血気満ちて、四十一歳より血気衰える」という厄除け大師の信仰より定められたそうです。
7. 如意寺(にょいじ)
如意寺のご本尊は、運慶作とも言われる地蔵菩薩。「雨乞いの本尊」と称されるほど霊験あらたかといわれています。こちらには、朱塗りの山門が見られます。
8. 浄蓮寺(じょうれんじ)
寺の裏山には、弘法大師が杖を立てた場所から芽が出て茂った竹藪があり、その竹を砂で磨いて御祈祷した「中風除箸」で有名となりました。現在は竹ではなく南天に変わっています。
また、納経所の前の五葉松には、何十年に一度白蛇が現れるという言い伝えがあります。
また、納経所の前の五葉松には、何十年に一度白蛇が現れるという言い伝えがあります。
Spot Overview
- 浄蓮寺
- 佐布里五箇寺の1つです。裏山の竹やぶは、かつて弘法大師が立てた杖から芽が出たといういわれがあります。この竹を刈り、砂で磨いて御祈祷した「中風除箸」を授かる事ができます。
9. 栖光院(せいこういん)
仁王門をくぐると樹齢850年ともいわれる立派な楠木が出迎えてくれます。幹周りは8m超あり、幹に触れるとパワーがいただけるとされています。
本堂の脇にある石段をあがると、観音堂と弘法堂があり、観音堂には秘仏とされる観世音菩薩が祀られています。
本堂の脇にある石段をあがると、観音堂と弘法堂があり、観音堂には秘仏とされる観世音菩薩が祀られています。
Spot Overview
- 栖光院
- 小高い山に位置する栖光院。境内には仁王門の背に樹齢850年ともいわれる見事な楠木がそびえ、白壁築地塀の石段を上ると観音堂・大師堂が建ち並びます。
10. 龍蔵寺(りゅうぞうじ)
本尊に地蔵菩薩が祀られており、境内のいたるところにお地蔵さまの姿が見られます。大師堂の前には、とても大きな藁草履も。また、納経所の前にはサカキの原型といわれる「オガタマの木」(招霊木)が植えられています。
いかがでしたか?マップでモデルルートを紹介していますので、「お遍路さん×観光×ウォーキング」を一気に楽しめる「十弘法」、ぜひ楽しんでみてくださいね!
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